使用する生物の参考書と大まかな勉強法

使用する生物の参考書と大まかな勉強法

  • ① 生物考える実験問題50選|生物

    この参考書は難関大学等の医学部で実験考察問題が出題される人向けの教材です。
    実験考察問題は、その場で考える力がかなり要求されるので、「なぜそうなるのか」等を考える練習をする必要があります。
    そのため、この参考書は現時点では自力で解けなくても構わないので、考えられるだけ考え、解説を読んだ上で、「どういう所から考えていけば良いのか」「どういう部分がヒントになるのか」「この情報から得られることは何か」といったことを考える訓練をしましょう。
    答えの丸暗記のような自分で考えないでやるようなことは決してないようにしましょう。
    この参考書に入っている時点で、知識はかなりあると思うので、知識よりも考え方に主眼を置いて対策していきましょう。
    また、この参考書と同時に進めて欲しい問題集が「お医者さんになろう医学部への生物」です。
    こちらは医学部の問題に特化しており、実験考察問題だけでなく、様々な難問が含まれている問題集なので「考える実験問題」で実験考察問題を鍛え、「お医者さんになろう」で様々な問題に強くなって生物を完成させるようにしましょう。

                

  • ② 『お医者さんになろう 医学部の生物』(駿台)

    この参考書は、生物の学習がMARCHレベルまで完成し、最難関医学部への受験に挑戦する受験生向けの生物参考書です。
    本問題集は標準レベルの生物の知識のアウトプットというよりは、医学部などで出題される大学受験生物の最難関レベルの問題が載っています。
    かなり細かい知識を求めてくる問題が多く生物の基礎や標準レベルが完成していないと、この問題集に取り組むのは難しいです。
    構成は問題編と講義編に分けられており、問題演習をおこないその後、講義編で問題の解説や問題のテーマに関する周辺知識の講義を読み込むという流れで学習を進めていってください。
    間違えた問題は必ず原因追究し、自分の弱点を講義編で再度確認し、その都度潰していきましょう。
    全ての医学部に必須というわけではありませんが、国立や上位私立の志望者はやっておくとよいでしょう。
    難しい問題に対する考え方も解説が詳しいため学びやすいです。生物を得点源にするためにはおススメの一冊です。

                

  • ③ 『田部の生物基礎をはじめからていねいに』(ナガセ)

    この参考書は大学受験における生物を一から学習していきたい生物初心者に適した生物の参考書です。
    生物を勉強したことが無い受験生や、生物が苦手で得点が取れないという受験生にはぜひ取り組んでもらいたいです。
    本書は第1部~第4部までで構成されており、その中で各テーマに分かれて講義が進められていきます。講義の特徴は文字だけではなく、図表などを用いて解説しており、生物があまり好きではない受験生も理解がしやすいです。
    また、講義はかなり丁寧に詳しく書かれており、生物が苦手な受験生も無理なく読めます。
    講義の後は確認テストが設けられており、講義でインプットした内容を実際の問題で使えるかを確認してもらいたいです。
    参考書レベルは生物基礎の最低限の内容を一通り扱ているので、この参考書で基礎を固めたら、次の問題集・参考書に進み、まずは共通テストレベル・日大レベルまで生物の学力アップを図り、徐々にレベルを上げていきましょう。

                

  • ④ 『生物必修整理ノート』(文英堂)

    この生物の参考書は、「生物の基礎必修整理ノート」を一通り仕上げた受験生に取り組んでもらいたいです。
    旧課程における生物Ⅱにあたる新課程の発展内容。
    共通テストの生物や日大レベルの生物にもう少しで達するレベルの生物参考書と言えます。
    本参考書の構成は基本的には「生物の基礎必修整理ノート」と同じですが、理系用の全範囲が掲載されているので、内容が深くなり、細かいテーマや語句が多く出題されるようになっています。
    必修整理ノートを仕上げた後は、実戦練習に入り、基礎~標準程度の問題をまずはこなしていきましょう。
    遺伝問題で自信がない人は、「大森徹の生物 遺伝問題の解法 新装改訂版」を追加でやっておくとよいでしょう。
    用語の暗記だけでなく、図にも目を通し難関大にも対応できる理解をつけておきましょう。

  • ⑤ 『生物基礎の必修整理ノート』(文英堂)

    大学受験における、生物の学習を始める受験生向けの生物参考書であり、要点を穴埋めしていくという形式で生物の各テーマの重要語句を覚え、理解を深めていきます。
    本参考書は第1編から第3編に分けられており、その中でさらにテーマごとに各章に分けられています。
    参考書のレベルは、生物の基礎の基礎くらいのレベルなので、基礎固めに活用して、さらに難しい生物の参考書に進みましょう。
    共通テストで生物基礎だけを受験する場合には、本参考書を仕上げたうえで実戦演習の問題集をこなしていきましょう。

                

  • ⑥ 『田部眞哉の生物 生物I/II 合格33講 パワーアップ版』(学習研究社)

    生物の参考書の中でも、非常に詳しく記述されている講義用の参考書であり、最初にこの教材を使用するのは難しいと思うので、まずは基礎的な参考書を終わらせましょう。
    もしこの教材を最初に使用するのであれば、問題集と併用し、わからない部分があればこの教材で調べ、最低限の用語を覚えるという使い方で、問題集の正答率を上げることを優先しましょう。
    それ以降、過去問に入る段階になっても、わからない部分は基本的にこの教材で調べましょう。
    最終的に、この教材に記述されている知識をきちんと習得できれば、入試に必要な知識は全て揃うので、問題集をこなしながら、この教材に記述されている知識も完成させるという気持ちで仕上げていきましょう。

                

  • ⑦『理系標準問題集 生物 三訂版』(駿台)

    この生物の参考書はA問題とB問題に分かれています。
    A問題は大体日東駒専レベルの問題で、B問題はMARCHや理科大レベルの問題まで網羅しており、この参考書を仕上げれば大抵の生物の入試問題で困ることはなくなります。
    また、解説も非常に詳しい問題集なので、実験考察についての考え方や、問題の正誤だけでなく解説も理解するようにしましょう。

                

  • ⑧『大森徹の生物 遺伝問題の解法(改訂版)』(旺文社)

    生物の参考書の中でも、遺伝問題に特化した教材。
    知識整理の基本的な生物参考書を使った場合、遺伝問題は計算が多い分野になるので、どうしても対策が不足してしまうケースが多いです。
    そのため、遺伝問題に特化した本問題集を追加でやることで、よく理解していない部分や、演習が足りない部分を補強しましょう。
    最後の章だけ過去問等が中心に出題されて難易度が高いので、その章以外は基本的に基礎の時点でやってしまってもかまわないのですが、STAGE6のみ、ある程度他の問題集が進んでから仕上げるようにしましょう。
    使用するタイミングとしては、基礎の知識を一通り入れ終わった後、仕上げとして遺伝問題だけを対策するように使いましょう。

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